手作りのごはんは一見ハードルが高そうに思えますが、難しく考えすぎる必要はありません。
猫のごはんを手作りする時に重要なポイントとオススメのレシピをご紹介します。
愛猫の好みや体調に合わせ、ちょっとの手間とたっぷりの愛情をかけたごはんを作ってあげましょう。

手作りごはんのポイント
・食材選び
基本中の基本ですが、猫にとって危険な食材は使ってはいけません。ネギ・タマネギ・ニラ・ニンニク等のネギ類やチョコレート・ココアは最悪の場合、命を落とす危険があります。ぶどう・マスカット・レーズン・アボカドは猫が食べると中毒症状を起こします。魚介類・肉・卵は加熱すればOKです。ただし、サバ・サンマ・イワシ・ブリ・アジ等の青魚は食べ過ぎるとイエローファット(黄色脂肪症)の原因となるので注意しましょう。

・調理法
消化不良や菌の繁殖を防ぐために、肉と魚は必ず加熱調理をしましょう。食材を切る時はなるべく細かくしてあげると食べやすくなります。

・味付け
猫のごはんに味付けは不要です。人間用の調味料を使うと塩分を摂り過ぎてしまい腎不全の原因となります。

・与える頻度
週に1回で充分です。専門家でもない限り、毎日手作りごはんを与えるのはやめましょう。手作りごはんだけで猫に必要な栄養素を全て補うのは非常に難しいからです。

オススメレシピ
・良質なタンパク質が摂れる鶏肉入りごはん
<材料>
鶏もも肉・かぼちゃ・マッシュルーム・キャベツ・ごはん・植物油・煮干し粉

<作り方>
①鶏もも肉を一口大に切り、野菜をみじん切りにする。
②植物油を熱したフライパンで鶏もも肉を火が通るまで炒める。
③野菜とごはんを加え、煮干し粉をまぶしてよく混ぜたら出来上がり。

・体を温めてくれるスープごはん
<材料>
鮭・にんじん・ブロッコリー・おから・ごはん・煮干し粉

<作り方>
①一口大に切った鮭とみじん切りにした野菜を茹でる。
②鮭を取り出した後におからを加え、野菜と一緒に軽くつぶしてスープにする。
③鮭・ごはん・煮干し粉を混ぜて器に盛り、上からスープをかけて出来上がり。

・貧血や疲労回復に効果的な牛肉とさつまいも炒め
<材料>
・牛薄切り肉・さつまいも・にんじん・オリーブオイル

<作り方>
①さつまいも・にんじんを小さめに切り、下茹でする。
②オリーブオイルを熱したフライパンで牛薄切り肉火が通るまで炒める。
③さつまいも・にんじんを加え、柔らかくなるまで炒めたら出来上がり。

火を使わなくても作れるツナの野菜のせ
<材料>
猫用ツナ缶・枝豆・きゅうり・黄パプリカ・トマト・ヤマイモ

<作り方>
①野菜を細かく切って混ぜ合わせる。
②器にツナを盛り、野菜をのせたら出来上がり。

・お腹にやさしいかきたまスープ
<材料>
ささみ・しいたけ・にんじん・いんげん・きくらげ・溶き卵・水溶き片栗粉・だし汁(猫用のかつおぶしや煮干しでだしを取ったもの)

<作り方>
①ささみを1cm角・しいたけを8等分に切り、にんじんを細切り・いんげんを輪切り・きくらげを粗みじん切りにする。
②だし汁を沸騰させてしいたけを入れ、3分ほど煮る。
③ささみ・にんじん・いんげん・きくらげを加え、ささみに火が通るまで煮る。
④火を止め水溶き片栗粉でとろみをつけた後、再び火をつけて溶き卵を回し入れたら出来上がり。