もふもふと動くぬいぐるみのようなかわいさと愛らしさを持つ子猫を見ていると、つい頬が緩んでしまうものです。
猫を飼ったことがない方でも、ペットショップで一目惚れした・野良猫をたまたま拾った・友人や知人等から譲り受けたといった形で運命の出会いが訪れるかもしれません。
か弱く頼りない子猫は人間の赤ちゃんと一緒だと思い、愛情を込めてお世話をしてあげましょう。
子猫を飼う時に注意すべきポイントについて解説します。

・よく寝かせる
子猫は寝るのが仕事です。1日のうち16~20時間ほど寝ています。寝過ぎのように思えますが、心配には及びません。睡眠中に成長ホルモンをたくさん分泌させなければならないため、無理に起こさず寝かせてあげましょう。つまり、よく寝ることは子猫が大きく健康に育つうえで非常に重要なのです。

・ケージの中で過ごさせる
骨格がしっかりしていないうちは怪我のリスクが高いので、生後3ヶ月頃まではケージの中で過ごさせた方が安全です。ごはん・水・トイレ・毛布やベッド・おもちゃを用意し、退屈しない環境を作ってあげましょう。ただし、ずっとケージに入っていると運動不足になるので、起きている時に30分ほど外に出すように

してください。ケージを嫌がる場合は飼い主の留守中のみ入れたり、入り口を開けっ放しにして自由に出入りができるようにしておくとよいでしょう。

・ミルクを飲ませる
生後間もない子猫を育てる場合、ミルクで栄養を摂らせてあげましょう。子猫用の粉ミルクを哺乳瓶に入れて人肌程度のお湯でよく溶かし、うつ伏せにして飲ませましょう。仰向けにするとミルクが気管に詰まってしまいます。哺乳瓶はシリンジやスポイトでも代用可能です。生後10日までは2~3時間、11~20日までは3~4時間、21~30日までは4~6時間おきに、欲しがるだけ飲ませて構いません。

・月齢に合った食事を与える
乳歯が生え始めてミルクをあまり飲みたがらなくなったら、離乳食に切り替える時期です。最初はペースト状の離乳食とミルクを混ぜたものを少量ずつ与えましょう。もし下痢や便秘を起こしていたら離乳食が体に合っていない可能性があるので、獣医に相談してください。生後2ヶ月頃まではウェットフードやふやかしたドライフードを与え、3ヶ月を過ぎたら完全にドライフードに切り替えましょう。

・排泄を手伝う
生後1ヶ月くらいまでの子猫は自力で排泄ができないので、飼い主が手伝ってあげましょう。子猫を仰向けにして体を支え、ぬるま湯に浸したガーゼやティッシュでお尻の周辺を軽くさすってください。食事の前後に行うのがオススメです。

・構いすぎない
子猫を迎えると、かわいくて嬉しくて色々と構ってあげたくなると思います。しかし、猫は環境の変化を嫌う動物です。最初の1週間はゆったりと過ごさせてあげましょう。新しい環境に慣れきっていないうちに必要以上に構ったり遊んだりするのは子猫にとっても大人の猫にとってもストレスになってしまいます。