玄関の扉や窓を開けた時や地震で驚いた時等、ふとした拍子に猫が脱走してしまうことがあります。
自力ですぐに帰ってこられる猫もいますが、そうでない場合はとても心配で不安になりますよね。
迷い猫を見つけやすくする効果的な探し方・迷い猫の予防のためにできることについて詳しく解説します。
適切な探し方を知っておけば、万が一のことがあっても再会できる確率がぐっと高くなります。

基本の探し方
・家の近所をよく探す
室内飼いの猫は迷子になっても家の近所で見つかるケースが非常に多いので、まずは家から半径50~100メートルを中心に探しましょう。去勢・避妊をしていない猫は200~300メートル、普段から自由に外出している猫は500メートルまで範囲を広げてください。初めて外に出た猫の場合、知らない場所や環境に驚いて狭いところや暗いところに隠れている可能性が高いです。猫の目線になって、車の下・物置の裏や下・建物の隙間・軒下・草むらの中・エアコンの室外機の裏等をくまなくチェックしてみましょう。

・夕方~夜にかけて探す
猫が最も活動的になるのは夕方~夜です。昼間探して見つけられなくても諦めてはいけません。時間をずらして同じ場所をもう一度探してみましょう。

・大声を出さない
大声を出すと余計に恐怖を感じるので、飼い主だと分かっていても警戒してそのまま隠れ続けてしまいます。探す時はいつもと同じ大きさの声で優しく呼びかけるようにしましょう。

・家の周囲に猫砂やフードを置く
自分のニオイに気付くと、安心して姿を現すことがあります。猫砂が最も効果的ですが、毛布やタオル等でも構いません。お腹が空いて帰ってくる可能性もあるので、フードを置いておくのもよいでしょう。

丸1日経っても見つからない時の探し方
・迷い猫の届出をする
近隣の保健所と猫の保護団体に迷い猫の届出をし、似た猫が保護されていないか問い合わせてみましょう。念のため、警察署や動物病院にも確認を入れることをオススメします。拾得物として引き取られている・事故に遭ったり怪我をして運び込まれている可能性も考えられるからです。

・SNSを利用する
迷い猫の情報を掲載すると、保護した人が連絡をくれることがあります。

・チラシやポスターを作る
チラシやポスターは情報が多過ぎると見てもらえないことがあるので、シンプルで分かりやすいものを作ってください。ご近所さんに渡したり、近隣のお店に頼んで貼らせてもらいましょう。

迷い猫の予防
・首輪と迷子札を付ける
首輪と迷子札を付けておけば飼い猫だとすぐに分かるので、猫を見かけたり保護した人と連絡が取りやすくなります。少々値は張りますが、猫の居場所や行動範囲を把握できるGPS付きの首輪もあります。

・マイクロチップを埋め込む
マイクロチップを埋め込んでおけば迷子札がなくても飼い主の情報が分かります。外れる心配がなく、半永久的に使用できます。

・脱走されないように対策する
猫は身軽なので、ペット用のゲートを設置しても簡単に飛び越えてしまいます。そのため、玄関の脱走対策には天井近くまで高さのあるパーテーションを使った方が安全です。網戸を破って脱走することもあるので、厚手で目の細かいペット用網戸に張り替えたり、防犯用のロックを付けて窓を開けられないようにしましょう。